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「残ったのは1箱だけ。買付量減らし売り切るロンハーマンの挑戦。気候変動問題にファッション業界ができること」

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根岸由香里さんインタビュー 「じぶんごとのWe革命」掲載記事

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yumiko sakuma
Nov 20, 2021
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「残ったのは1箱だけ。買付量減らし売り切るロンハーマンの挑戦。気候変動問題にファッション業界ができること」
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*昨日有料会員向けに配信した「Sakumag Study vol. 17 セルフケアとセルフラブを考える」、誤操作によって編集途中のものを送付してしまいました。ウェブ上にてエディットしてありますので、まだ読んでいないという方は、こちらを御覧ください。

*下のインタビュー記事は、Business Insiderで連載中(有料コンテンツ)の「じぶんごとのWe革命」から編集部の許可を得て転載しています。


気候変動が喫緊の課題となる中、各企業も対応を迫られているが、これまでの大量生産、大量消費モデルを見直すには、さまざまなハードルもある。具体的に何から始めればいいかわからないという声も多い。

そんな中、特に環境への負荷が大きいとされるアパレル業界で、サザビーリーグのショップブランドの一つであるロンハーマンは2021年5月末に、サステナビリティに関するビジョンを発表。気候変動対策を含む目標を「公約」として掲げ、さまざまな仕組みの変革に取り組んでいる。ロンハーマン事業部長兼ウィメンズディレクター、根岸由香里さんに具体的な取り組みについて聞いた。


佐久間裕美子(以下、佐久間):根岸さんはサザビーリーグ傘下のリトルリーグカンパニーという会社で、ロンハーマンの責任者として、気候変動対策でのシフトチェンジを目指しているとのことですが、危機感を持ったきっかけを教えてください。

根岸由香里(以下、根岸):2019年に東京都と仕事をする機会があり、他業種の方とSDGsが話題になりました。温室効果ガスや環境汚染について、それまで恥ずかしながらまったく意識してなかったのですが、それを機に勉強を始めました。

ロンハーマン根岸さん

取材に応じてくれた根岸由香里さん。

提供:ロンハーマン

ちょうど(ロンハーマンが)日本上陸10周年を迎える前で、その後の10年の目標について社内で話し合っていたことも大きかったです。個人的には、娘を産んで1年目だったので、「このまま何もしなければこの子が大人になるまでにまったく違う世界になってしまう」と考えたことも、スイッチが入った背景にあります。

佐久間:とはいえ、毎日職場に行けば、そこではモノを売ることを生業にしているわけですよね? 職場でその危機感をどうやって共有したんですか?

根岸:簡単ではなかったです。まず、自分も所属するウィメンズの商品部に情報をシェアしたり、イベントを通じてアクションを起こしたりしながら、リトルリーグカンパニーのカンパニープレジデントやカンパニーオフィサーに、気候変動や人権の問題を考えないと、“Happiness is the Goal”というブランドが掲げるビジョンが達成できないと話しました。まずは勉強してみようと、3人でエシカル協会の11回に及ぶ講座を受けました。

各講座後に3人で企業として変えていくべきことを話し合うなどして経営陣と足並みが揃った後は、リトルリーグカンパニーの1000人近くの社員と共有するために、各部署のキーマンで委員会を構成したり、Slackや社内メールで情報共有したり。半年ほど前、もう少しスピード感を持って進めていくために社内にサステナビリティに特化する事業部(サステナビリティ実行部)も作りました。

佐久間:ロンハーマンから始まったことが社全体の試みになったということですね。画期的ですが、アパレル事業の根幹を揺るがすことでもありますよね?

バイヤー予算3割カット、まず買付量を減らす

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