トランプという人の最大の悲劇は、大統領として任務を遂行するチャンスがあったのに、それをやる、ということができなかった、ということである。最初から統治に興味があったわけではない。だから実際の政策は、自分たちのアジェンダを持つ政治家や既得権益にアウトソースして、自分は極右のスポークスパーソンとしてがなる係をやればよかった。ところが、コロナウィルスがやってきた。
リーダーシップを発揮して、国を守り、ヒーローになるチャンスがあったのだ(クライシス時の指導者はだいたい支持率も上がる)。ところが、ニューヨークやカリフォルニアが自分を支持しなかったことに恨んでいるために、あえて責任を州に押し付ける道を選んだ。選挙には本気で勝つ気でいたようだが、いくつか致命的な間違いを犯した。少しでも悲観的な見通しを示すスタッフを遠ざ…
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