続『ピンヒールははかない』②
*しばらく自分の本の執筆がお留守になっていましたが、『ピンヒールははかない』の続編を書き始めました。本になるくらいの量がたまるまで、このニュースレターで配信していきます。お付き合いいただけると嬉しいです。
40歳の誕生日を迎えたのは精神病院のベッドで迎えた。
その頃の自分は、朝ベッドからなんとか起き上がっては重い気持ちをもてあまし、すぐにベッドに戻るような状態だった。力を出し尽くした大きなプロジェクトが終わり、燃え尽き症候群とでも呼ぶべき脱力状態にあったところに、その直前に起きた酷い別れのあれこれが一気に押し寄せてきて、暗くて深い穴に入り込んでしまった。
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