感謝祭というやつは、自分にとっては大変に面倒くさいイベントである。
アメリカ人にとっては家族と集まる年に1度の一大行事であるが、季節の行事にありがちな強制参加感が苦手なのもあるし、事前にそれなりの準備が必要なのも面倒である。この何年かは日本にいた年もあったし、ニューヨークにいたとしても、ギリギリまで考えずに誘いがあれば乗るというスタイルで通過してきたのだが、今年は同居人もいるし、同じような毎日がただ続くのにも飽きてきたので、久しぶりに1日かけて料理をすることにした。
そういえば、かつて、水曜日の夜、ほとんど寝ずに料理をしていたことがあった。イタリア系の元夫が、パイをいくつも焼くほどの気合いで料理をし、知り合い全員を家に呼ぶような人だったので、水曜日は仕事を終えたあと、ひたすらじゃがいもとりんごの皮を向く、…
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