Sakumag 週報 05/30/2023
入管法の改正案が参議院で議論される中、6月1日にも強行採決が行われることが危惧される中、次から次へとショッキングな事実が明るみに出てきました。
入管の難民認定審査(一次審査)で不認定とされ、不服を申し立てた外国人の審査(二次審査)を担なう「参与員」の111人のうちの1人である柳瀬房子という人が、2022年に全体の約4分の1を担当していたこと、単純計算でも1件12分くらいの時間しか使えない計算であること、また出身国を参照しないで審査をしていた参与員までいたこと、参与員には、「在日特権」という存在しないものについての本を出している人までいたことなどを、安田菜津紀さんのレポートで知り、あまりの杜撰さにショックを受けました。こんな出鱈目なプロセスを検証しないまま、法案が通過されようとしていたのです。
アクティビストの方から現状についてのヒアリングを受けましたが、今、私たちができることは以下のとおりです。
👉 公明党の議員さんにファックスする(和田靜香さんがポストしていた議員リスト)
👉 公明党の支持者に働きかける。「公明党議員の皆さん、日本にいる難民を助けてください」アカウント参照。
👉 仕事を休んだり、時間の都合をつけられる人は、国会前のシットインに参加する(私は参加できなくて申し訳ない気持ち)。
👉 自分が暮らす場所で「ひとり街宣」やデモを企画する。
👉 SNSで呼びかける。
👉 メディアに取り上げてほしいと呼びかける。
入管法の改正に参加する人たちは、外国人によって「治安が悪くなる」などの妄想をヘイトスピーチとして垂れ流していますが、統計を検証した記事を見つけました。
👉 「外国人労働者=犯罪」は思い込み?統計データから見える事実とは(外国人雇用相談室)
日本に限ったことではありませんが、移民・難民の審査が行われている最中は就労できない、というルールがあります。けれど就労できなければ、食べていくために非合法の手段を取る人が出てしまうのは仕方がないし、それが犯罪のように言われること自体が非人道的であると感じます。
外国人の「前科」に貢献する要因のひとつに、日本の警察が積極的にやっている「職質」があります。警察による職質は、法的な根拠がないまま、肌の色を含む外見や容姿、服装を根拠に行われています。
👉「公正に扱われていると認知することが、精神的健康にとって重要」レイシャル・プロファイリングめぐりシンポ(ハフポ)
👉人種差別的な職務質問の改善を求めます #STOPレイシャルプロファイリング(署名はこちらから!)
差別といえば、一般社団法人WORLD SMILEが提供する「世界からのサプライズ動画」という商品が批判されていて、これに対するこの団体の「差別という人たちが差別をしている」という公式発表には、心底ビビりました。この社団法人についてはほとんど情報がなく、動画を制作しているのはにほんではない別の会社という話もあるが、それにしても、そのツイに賛同する人の多いこと。
これについて、なぜダメなのか、という記事を参考に貼っておきます。
👉 アフリカ系外国人から「おめでとう」が届く…バズりまくる“サプライズ動画”が抱える差別問題(Cyzo)
こんなことすら説明されんとわからない人がいるのか、、、と絶望的な気持ちに。
というわけで、今週のコラム
絶望から始めよう
子ども向けの本を書いています
苛烈になるプライド攻撃
洗脳から解けた息子の言葉
フラン・レボヴィッツにインタビューした
「政治家の夫」
メッセージ
今週のSakumag Slackから
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