Sakumag 週報 07/12-07/19/2022
参院選が終わり、このモメンタムを継続しながら松本・上田での対話になだれ込もうと思っていたところで、コロナの濃厚接触が発覚しました。とっさに前回の訪問で感じた長野県のみなさんの慎重な姿勢を思い出し、大事をとって上田でのNaboさんの在店をキャンセルし、松本・栞日でのイベントをリモートにする決断をしました。急に空いたスケジュールに、選挙&オープンハウスの疲れがどっと出たのか、とにかくやたら眠くなり、ゴロゴロと断続的に眠りながら起きては本を読んだり、映画を観たり、という時間の過ごし方をしました(コロナは今度こそか?と思いましたが、陰性でした)。
身内の中には、選挙の結果に私が落ち込んでいるのではないかと心配してくれた人もいたのですが、私はいたって元気で、むしろ、安倍元首相殺害事件をきっかけに、ようやく多くの人が気づいていながら腰砕けのマスメディアによって封印されてきた情報が表に出てきたことに勇気を得ています。
安倍政権下の自民党が本来の「保守」からさらに右傾化し、日本会議や神道政治連盟が信じる家父長制度に基づく価値観の推進に努めてきたこと、同時に嫌韓や嫌中を煽り、またトランプやプーチンのような独裁者との「絆」を喧伝することでウルトラ保守の支持層を固めてきたこと同様に、安倍政権の背後に旧統一教会/家庭連合と強いパイプを持つ、櫻井よしこ氏などの超右翼論客がていることは知っていても、その影響力の深さには驚いている人も多いのではないかと想像します。中でも象徴的なのは、90年代から2000年代にかけて大きな社会問題となった献金問題を経て、改名を求めた統一教会の希望を2015年に下村博文文部科学大臣が叶えていたこと、選挙の直前に同性結婚を阻止すると演説して比例で当選した井上義行元秘書が、前回の選挙では約8万票で落選したのに、今回の選挙で16万票を獲得し、当選したことです。
こうしたことが表に出てこなかった大きな要因には、安倍政権がメディアを抑圧し、手懐けることで批判言論を抑えこんできたことがあることは言うまでもありませんが、いまだに統一教会/家庭連合という固有名詞を使わずに「特定の宗教団体」と言い続けている番組があったり、宗教団体と政治家の関係を正常化するような論客が後を絶たないのを見ると、どうやら「懐柔されて腰砕け」以上のものがあったように思えます。たとえば、統一教会と自民党との関係を正常化するようなコメントを発している東国原英夫元宮崎県知事が「ブレーン」として世界日報の傘下にあるアメリカの保守新聞ワシントン・タイムズ紙の渡瀬裕哉を雇っていたことが、掘り返された東国原氏本人による過去のツイートによって明らかになっています(インターネット探偵のみなさん、ありがとう)。
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