Sakumag 週報08/22-08/28/2022 (ちょっと遅れました)
先週は、沖縄行きを諦め、豊橋でのトークがキャンセルになったため、東京にとどまって、かわりにたくさんの文化活動をし、週末は、名古屋と岐阜でトークをしてきました。
私のルーツは中部地方にあります。父方の先祖のはもともと浜松で、父方の祖父は医師として台湾に行き、戦後は豊橋で開業したそうで、父は豊橋で育ち、今もお墓があります。母方の先祖は岐阜出身ですが、祖父は戦後、名古屋に出て商売を始め、亡くなるまで名古屋に住んでいました。
本を出すようになってからも長いこと縁のなかった中部地方ですが、2019年に「あいちトリエンナーレ」に立ち寄った際に、一度だけOn Readingさんでトークをしたことがありました。『Weの市民革命』が出てから、コロナ禍になってからオープンしたTOUTEN BOOKSTOREさんのオーナーの古賀 詩穂子さんから、また岐阜のEureka Factory Heightsというショップのオーナーである小林徹さんからトークのお誘いを頂き、今回ついに実現した形です。
名古屋も岐阜も、どちらかといえば保守が強いイメージがありますが、どちらの場所でも、社会を変えたい、この国の政治の現状がおかしいと思っている人たちに会って話をすることができたことに強い手応えを感じました。TOUTEN BOOKSTOREでは、オーナーの古賀さんとおしゃべりしつつ、来場者から事前に頂いた質問に答える形でトークをしました。また、前回の衆議院選挙に25歳で出馬した今井るるさんと、政治への関心を高めるために何をしたら良いのか、という話をしてきました(岐阜のトークは、引き続きアーカイブでご覧いただけます)。
「保守が強いイメージ」というものは、実は心もとないもので、選挙のたびに当選者だけを見ると自民党が強いように見えるのですが、たとえば今井さんが、現職の自民党議員が48.5%の得票率に対し、40.5%の得票率を達成していることを見ると、選挙の結果は「負け」であっても、思うよりもずっと味方がいるのだ、ということに気が付きます。
一方で、今回感じたのは、多くの人が、政治や社会について何かを発信したり、声を出すことに不安を感じていて、それが味方を見つけ合うこと、味方を増やすことのハードルになっているのだということ。自分は知識が足りない、専門ではない、影響力がないなどの理由で声を出すことに恐怖感を感じる人が多い裏には、黙らせようという力が働いてきたからで、どんな人にだって政治は自分ごとだし、おかしいことにおかしいと言う権利があるし、同じ/似た思いを共有している人がいるはずなのだということを伝え続けることの必要性を感じました。
松本の栞日さんで、松本版の「WeAct」のようなプロジェクトをやっていたり、大学生から「私たちもやります」と教えてもらったり、各地で、市民活動が広がっていることに勇気を得ています。このニュースレターを読んでくださっている方の中にも、地元活動をされている方がいると想像するのですが、連帯できることなどあれば、遠慮なくお知らせください。
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ここからは、先週考えたり、体験したことについて、コラム形式でお伝えします。
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