Sakumag 週報 11/15-11/21/2021
週末は、日本で初めて開催されたというトランスジェンダー・マーチに参加してきました。子供からシニアまで、私が想像していたよりずっとたくさんの人が長い列を作っていて(SNSを見ると、警察の推定で300人程度ということでしたが、もっと多かったのではないかと思います)、心強い気持ちになりました。絡まれたときに備えてメンタルトレーニング(というほどのものではないが)をして臨んだわりには、街ゆく人たちの視線に厳しいものを感じることもなく平和で優しいマーチだったと思っていたら、あとでSNSで確認したところ、やはり「トランスジェンダーは帰れ」などという言葉を浴びせられた人もいたようです。けれど、マーチの声がそれをかき消したとのこと。最後、公園に辿り着いたとき、スピーチされた方のひとりの「生き延びましょう」という言葉に涙腺が崩壊しそうになりました。
アメリカでも、「Trans rights are human rights」という言葉が叫ばれるようになって久しく、それとともに理解が進む一方で、トランスジェンダーに対する暴力は増加傾向を示しており、2021年は過去最高になっているそうです。周知が進むほど攻撃が強まることに危惧を覚えますが、それに対抗するにはさらに周知を進めることしかないのでしょうか。
👉Marking the Deadliest Year on Record, Human Rights Campaign Announces Release of Annual Report on Violence Against Transgender and Gender Non-Conforming People(HRC)
日本では、SNSなどでフェミニズムを標榜する人がトランスジェンダーの女性を攻撃するシーンを目撃することがあり、強い危機感を抱いていることはこれまでもたびたび書いてきました。そうした攻撃は「女装の男性が浴場やトイレに入ってくるのが怖い」というトランスジェンダーについて根本的に誤解に基づく部分も多く、今日、ハフィントンポストが出していた記事がその誤解を解体しているので、ぜひ読んでみてください。
👉トランスジェンダーが「女性の安全を脅かす」という言説は誤り。性暴力被害の支援者たちが訴える(ハフポ)
ところで余談ですが、私は、いつもギリギリ主義な上に、色ペンを持って旅しているわけではないので、事前に主宰者や関係者のみなさんがアップしていた、コンビニプリントのコードつきの画像をセブンイレブンで印刷し、ダンボール紙に貼って参加しました。こういう参加のハードルを下げる工夫が定着しつつあるのがよいですね。
立憲民主党の代表選、いよいよ候補者が出揃いましたが、みなさんの注目度はいかほどのものでしょうか?
先週は立憲民主の議員さんと意見交換をし、感触を探ったのですが、いまひとつ気持ちが盛り上がらないのは、衆議院選挙で厳しい戦いを強いられ、枝野代表が辞任する状況になっても、参院選に向けて一丸となって党の方針を刷新しようという空気が感じられないこと。
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