昨日は独立記念日でした。長年、家探しに苦労してきた女友達がついに手に入れた(しかもうちから1ブロック)素敵な住居のルーフで、これまでになく近い距離で花火を見ました。
アメリカの独立は、先住民や黒人の犠牲の上に成り立ったものなだけに、街にはためく星条旗に複雑な思いを持つ日ですが、自分の考えが植民地主義的経済構造の中で形成されてきたものなのだと意識する機会が増え、今年はさらにモヤを深めていたところ、パティ・スミスからのニュースレターが届きました。そこには「Glad to be free」と書いてあって、自分が自由の身である事実に感謝しつつ、自由を奪われる人のために自分が何をできるかを考える日なのだと思い直しました。
そして夜が明けたら、自分は50歳になっていました。人生という名の船に乗って漕ぎ出してみたら、いろんなところに流され、気がついたら50年が経っていた、という感覚です。私の船はときどき、大きなハプニングに見舞われたり、故障したりしながら、なんとかひとつの形に留まっています。そのこと自体が大いなる奇跡のように思えて、今日は「何もかもが完璧だ」という気持ちで起きました。
年齢なんかただの数字だ!と思っていた時期もあるのですが、半世紀生きたと思うと、よく生き残ったと自分の肩を叩きたいような気持ちです。長期的な計画や展望をもてないことを短所だと思ってきましたが、目の前の1日を生きる、というあり方は、自分の強みだとも思えるようにもなってきました。
私のガタピシ船がここまでなんとか沈まないでこれたのは、いろいろな形で、私の文章を読んでくださったり、私の編む言葉にお金を払ってくださるみなさんのおかげです。
そういえば、先日、「気候オーガナイザートレーニング」のイベントを企画してくれたやーゆさんが、このニュースレターのことを「Sakumag レター」と呼ぶのを聞いて、週1のポストのタイトルを変えることにしました。よく考えたら、このニュースレターは、いつも読んでくださる方への手紙のような気持ちで書いているので、しっくりきました。
これからもよろしくお願いします!
<告知>
8月5日 小樽にいきます!裏小樽NO WAR芸術祭というイベントで、映画【マルモイ ことばあつめ】上映後のトークに、蛯名啓太のお相手として登壇させていただくことになりました。お近くの方はぜひ!(前後に、札幌でイベントを仕込み中です)
7月6日から名古屋の港まちアートブックフェアに、Sakumagとして出店させていただいています。Minatomachi POTLUCK BUILDINGというコミュニティ・スペースも、周辺地域もわざわざ足を運ぶ価値大なので、名古屋、周辺地域の方にはおすすめです! 9月16日(土)まで!
IWAKAN編集部が7月8日京都でイベントをやるそうです。その名も「違和感相談会〜違和感、孤独、悩みから生まれるものたち」。IWAKAN編集部のアンドロメダさんとは、Mimi Zhuのトークで一緒になり、初対面の夜に違いのShameについて話しました。モヤモヤや痛みを自分の言葉で解体できる人。オンラインでも参加できるそう!
Sakumagとしておりものシートのサラサーティさんのブックの制作に参加しました。声をかけてくれたのはIwakanの出版もやっているNewpeaceさん。それにしても、おりもののことを自分が知らなさすぎたこと、おりものにもたくさんのストーリーや悩みがあることがわかりました。毎日が勉強だ!
今週のコラム
プライド月間が終わって
今週の希望①プラスチックを織る工場訪問
今週の希望②岸本聡子さんと対談した
スタバの組合妨害
先週の最高裁
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