Sakumag Letter 10.6.23
気がつけば10月!今、私がいるニューヨーク北部の森は、朝を迎えるたびに少しずつ色を変え、紅葉の季節に近づいています。
年末に住環境を変えることが決まり、少しずつ身辺の整理をしていますが、特に本屋雑誌の段になると、ついつい手がページをめくってしまい、ついでに頭がメモリーレーンに旅立ってしまうので、やるべきことはなかなか進みません。年末まで時間があってよかった!
今後への不安がないといえば嘘になります。年を取るとともに物価もあがり、家を確保する、ということのハードルは上がってきたようです。主に白人ばかりの新しい街に行くことも、今のリースを手放すことも、大丈夫だろうか?という気持ちにはなるのですが、最近、大きな人生の転換地点を通過した友人が「変化は成長の機会だった」と話してくれたことに勇気を得ました。
この作業をしながら考えるのは、この13年間、2箇所に自分の空間を持つことができた奇跡的な事実への感謝です。ニューヨークの水準で考えるとまったくお金持ちでない自分が、友人から第2の家を借りることができてきたことは恵まれていたとしか言いようがありません。この13年の時間をフルに使ったかといえば、胸を張ってイエスということもできないのですが、最後の秋をおもいきり愛でたいと思っています。
今週は、シェアしたいクラファンがいくつかあります。
👉 自分で決めたジェンダーで生きる『ジェンダー・クィア』を翻訳出版したい!(小林美香さん/Thaousands of Books)
『ジェンダー・クィア』は、2019年に出版されたグラフィック・ノベルで、自分のジェンダーに悩む若者たちに大きく影響を与えてきました。今の宗教保守による禁書ムーブメントの標的にもなっていますが、それすらもエネルギーとなって、アメリカでは売れ続けています。グラフィックもわかりやすく明快で、センスにあふれていて、この本に日本語がついたら?と考えるだけでちょっと上がります。
👉 ドキュメンタリー映画【Buridii 50_沖縄「本土」復帰50年の証言】制作支援プロジェクト(猪股 東吾さん/Motion Gallery)
高江のヘリパッド問題をきっかけに名護に居を構え、辺野古の基地建設をはじめとする様々なイシューのレポートを届けてくれる大袈裟太郎こと猪俣東吾さんが、7年間かけて撮り溜めた映像を、ドキュメンタリーにするそうです。私も応援コメント(コメントという言葉に引きずられて、短くなってしまった)を寄せましたが、日本の安全保障のために国内にある米軍基地の70%を沖縄が負担する現状について考えることは、私たちの義務なのだと思いながら、無力感に苛まれる中、沖縄にコミットして発信を続ける猪俣さんが届けてくれる情報に日々助けられています。
そして!
Sakumagにも参加してくれているムトウサツキさんが新譜をお便りしてくれたので、おすそわけします。A Day With. 11 by Small Circle of Friends pres STUDIO75
片付けをしながらニュースばかり(特に今週の経済ニュース、、、)聴いていたら動悸が、、、となっていたのでナイスタイミングでありました。つくづく自分は、周りの人のおかげで生きています。このニュースレターを読んでくださっているみなさんも、ありがとう!
私の予定は少し変わり、10月いっぱいはニューヨークにいることになりそうです。おうちセールは by appointmentで続けていこうと思っているので、ニューヨークにいらっしゃる方は、気軽に連絡ください。
というわけで、ここからは遅れ続ける日記を。。。。
9.19 抗わない/9.20 ジェンダー間の政治観ギャップ/9.21 らくだ舎さんの出版プロジェクト/9.22 外食に感謝/9.23&24 おうちセールという名のサロン
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