トランプの再選からまだ1週間経っていませんが、みなさんいかがお過ごしですか。アメリカでは早速、「トランプ第2政権をどう闘うか」を考えるフェイズに入っています。
トランプが勝ったこと、ハリスが負けたこと、それぞれの理由は当然ひとつではなく、いろいろな角度からの分析(や責任のなすりつけあい)が行われているわけですが、私が今回の選挙を振り返って気がついたこと、考えたことをまとめてみました。
👉 候補者の言動やアイデンティティに関係なく、選挙を現状に対する審判と考える有権者は一定数いる。
👉 選挙が女性だけの間で行われていたら、圧倒的にハリスが勝っていた。
👉 白人が人種的少数派になって取って代わられるという「グレイト・リプレイスメント・セオリー」は真剣に信じられている。
👉 ハリスの得票がほとんどの地域でバイデンのそれに届かなかったことのひとつの要因として、セクシズムとレイシズムの存在は大きい。同時に、白人とラティーノの男性以外のほとんどの属性は過半数以上がハリスに投票しているので、ジェンダーが壁にならない有権者の割合は確実に増えている。
👉 選挙の翌日、市場が総じて上昇したことは、市場経済派、クリプト派がトランプを支持していたことを意味する。
👉 大富豪、大企業が、トランプに資金を提供するのと引き換えに、アメリカ政権への影響力を手に入れた選挙だった。多数の裁判を抱えたトランプが資金繰りに困っていた時に、ビリオネアたちに働きかけ、取引をした。IT長者たちは、かつてトランプを毛嫌いしていたが、民主党政権に規制されることを恐れていたし、そこに恩恵を見て、互いにトランプを受け入れるパミッションを与え合った。
👉 1億人が大統領選挙に投票しなかった。
👉 第三政党の得票も伸び悩み、ハリスから票を削るほどにはならなかった。
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