『編むことは力』が刊行して、10日近くが経ち、昨日増刷のお知らせがありました!綻ぶ現代に対し、編み物という手芸がメタフォーとして、そして現実的にも提案できるものがあるのだと強く信じてこの本を翻訳をしましたが、とはいえ、翻訳書の値段の高さなども鑑みて、編み物を好きな人の手に届けばよいなあと思っていたのですが、想像以上の手応えがあってややびっくりしています。
*Sakumag Shopから買ってもいいよ、という方はこちらからお願いします。年末年始は12月26日から1月3日までお休みです。
刊行記念として行ったB&Bでのトークも、ただ本のローンチ以上の実のあるものになったと思いますが、それは、私が翻訳しながら気になりつつ、本では表現できなかった点について、super-KIKIさんが問題提起をしてくれたからでした。それは、著者であるナポリオーニさんのヨーロッパからの目線に、植民地主義への批判的視線が見えない点、より具体的に言えば、たとえばアメリカに入植した女性たちの苦労が語られる中で、そこで起きた先住民の虐殺などに触れられていない点でした。この点は、日本というかつて帝国主義を追求し、今も植民地主義の名残をまとう国で育ち、今も、アメリカという国で暮らす自分にとっては避けて通ることのできないもので、KIKIさんが提起してくださったことで、欧米からの文化とどう付き合えば良いのか、という点を議論することができたのでした。このトークの模様は、まだアーカイブでご覧いただけるとのこと、興味がある方はぜひご覧ください。
今後のイベントのお知らせです。
12月19日 19時〜 350.jp 共同企画 巨大台風の原因は私たちの政治?(オンライン) 第3弾 宮島萌さんと
12月27日 アミアミ&モヤモヤシェア会 @ 壁と卵 12時〜17時
1月5日 トーク@今野書店さん(詳細はのちほど)
1月9日 9 PARTY 憲法9条にちなんで毎月開催される9 Party at 下北沢LIVE HAUS スガナミユウさんとモヤシェアをします!
1月10日 19時〜 MOMO BOOKS(大阪)
1月11日 19時〜 On Reading (名古屋)
その他 無料でご覧いただけるもの
山崎明子さんとの対談「今、編み物をするということ」(たねをまく)
アクティビズム、癒し、自立、この世界を生き抜く全ての人へ——『編むことは力──ひび割れた世界のなかで、私たちの生をつなぎあわせる』(本チャンネルYouTube: Podcast)
👉 パレスチナについて、日本にいる私たちができることのページがあるのをご存知ですか?(Olive Journal)
さて、今週は、韓国で起きていることを見て感じたことや、それを見るアメリカからの目線、今アメリカで起きている医療費をめぐる格差の闘いなどについて書いています。
冒頭のkikiさんの問題提起は、打ち合わせの中で「この話をしてもいいですか?」t聞いてくれたことだったのですが、それを持ち出してくれたkikiさんがちょっと緊張しているように見えたことが、私の心に残りました。
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