Sakumag Letter 7.10.2024
都知事選挙に参加したみなさま、おつかれさまでした。想像以上に厳しい結果になりましたが、今回の選挙に注力したみなさんが必要以上に落胆されていないことを祈ります。
冷静になってみて結果を見ると、ふんわり恐れながら、みんなが頑張っている時に口に出せなかった要因がいくつも現実になっていて、自分の読みが、あくまで希望的観測にしかすぎなかったことを認めざるを得ません。私やその他の人を信用して、「現職を落とすために」蓮舫さんに票を当時てくださったみなさんには申し訳ない気持ちでいっぱいです。
同時に、同日に行われた8区の補選の結果を見ると、うち自民は6敗しているし、女性7人(うち1人は自民)が勝っています。維新にいたっては0勝です。なぜこの傾向を都知事選にスライドすることができなかったのか。正直なところ、選挙後にさらに加速して見えるミソジニーやセクシズム、蓮舫さん陣営に対する冷笑やからかいを見ると、最大の敗因は、情報の受け手にあるようにすら思えつつも、「じゃあこれからどうすればいいのだ」という声も聞こえてくるので、自分なりにメモを書いてみました。
結果を見て思うのは、
👉無党派層を取り込むことができなかった/自民・維新離れをスライドできなかった
👉現体制の子育て支援をありがたく思う人たちに、ベターな存在になると説得できなかった
👉ゼノフォビアや中国への忌避感、蓮舫さんにかぶせられた過去の負のイメージ
👉正しい情報が伝わっていなかった(伝えきれていなかった)・キャッチーな切り取りに効果的にカウンターできなかった
👉パワハラ、モラハラ、セクシズムやミソジニーを問題視する人が少ない
👉(今回に限らずですが)メディアの事前報道が偏っている、足りない。
👉コミュニティの結束は固まったけれど、外へ広げることができなかった
などでしょうか。
まあこうやって冷静に分析したところで、打ちひしがれるのは、誰もが安心して暮らせる社会を、と考えたり、外国人差別や女性差別をなくしたいと考える自分は、この世の中では、やはり圧倒的にマイノリティであるということ。だからといって、自分は運動をやめるということにはならないわけで、日が明けてみると、現職が公職法違反で告発されていたり、リコール署名が立ち上がっていたり、朝鮮人虐殺被害者への追悼文の送付を求める運動が再び始まっていたり、闘いは続きます。
気候変動の運動と、パレスチナ応援行動、がんばるぞ!
告知: 日本時間で明日7月11日21時から、PR会社ひとしずくのこくぼひろしさんと『あえてお金の話 社会課題の解決にお金は必要?』というテーマで勉強会をします。こんな時代に広報業をするということはどういうことなのか、倫理と商業活動のバランスをどうとればいいのか、私自身も普段から葛藤している問題について、一緒に考えたく思っています。奮ってご参加ください。今回はアーカイブ配信もあります。参加申し込みはこちらから。
選挙の週末、Sakumagはランドマークさんの事務所/コトノネの編集部さんで、オープンハウスをさせていただきました。Sakumagメンバーのしょこさんの紹介で、コマーシャルの仕事をすると同時に、福祉の本や雑誌を出版する企業とつながることができ、また選挙への落胆を共有することができて、なんと尊い時間だったかと思い出しています。
今回の選挙は残念な結果に終わりましたが、今の社会をおかしいと思う人たちが、しっかり手をつなぎつづければ、世の中はもっと優しい場所になるのだと信じることができました。ランドマークのみなさん、すっかり甘えてしまいましたが、ありがとうございました。
というわけで、選挙の私なりの振り返りを。
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